なぜ、いきなりこのような比較をしてみせたのか?
その一つ目の理由は、大事なメッセージを伝える為に、あなたの注意を惹きたかったからです。もう一つの理由は、Aさんと同じような経験をして悩んでいるあなたや、多くの英語学習者を助け出してあげたいからです。
もし、そんなあなたがBさんのように会話のルールさえ知ってしまえば、あなたの英語力は自分でも驚くほどのスピードでアップしていきます。そして今回、そのルールをたった一日で徹底的に伝授するために開催したワークショップの動画を公開することにしました。
このワークショップはこんな方が対象です
なぜ、話し続けることができないのか?
質問ですが、あなたは外国人と英語でどれくらい会話を続ける自信がありますか? 3分、5分、10分、30分、それとも1時間でしょうか?
「日本人は英語が話せない」とよく言われます。悔しいけれど、事実です。
小学校で英語の授業が始まって今の世代は別として、中学~大学を卒業するまでの間、約10年間も英語学習を行っているのに、なぜそこまで言われてしまうのか。それは、学校の授業で会話の練習をしていないのはもちろんのこと、実は、ほとんどの日本人がコミュニケーションに要求される「発想法」や「表現力」を自分のものにできていないからです。
このワークショップ動画では、その発想法や表現力を含むコミュニケーション・スキルと、 学校などで習った英語の知識をフルに活用することで、スムーズに、そして途切れることなく、英語で会話をし続ける6つのステップを伝授します。
STEP1「質問を作る」
あなたは質問のパターンをいくつご存知ですか?例えば以下の会話をご覧ください。
この後には、「どこで」「誰と」「どれくらい頻繁に」「いつから」などの質問が続きます。
このような質問は、中学生の時に教わった下記の5W1Hを使えば簡単です。
また、質問の順番にもいくつかのパターンが存在し、それをマスターすることで質問に答える練習さえ行えば、誰でも10分ぐらいは話し続けられるようになります。
STEP1ではいろいろなトピックについて、最低でも7~8個の質問を即座に作れるようなトレーニングを行います。
「質問するって、、、そんなの当たり前ですよね?」
もしかして、あなたはそう感じたかもしれません。
しかし、会話が続かない人のほとんどは、この質問の段階でつまずいているのです。
ですからまず最初に、質問のパターンをよく理解しておくことです。
すると、どんなシチュエーションにおいても、会話の切り出しがスムーズに運ぶようになります。
STEP2「相手の質問を予測しながら話す」
STEP1で質問の仕方を理解したあとは、「相手の質問を予測しながら話す」というトレーニングを行います。STEP1をマスターしたら、相手の質問のパターンも読めるわけです。
勘の鋭いあなたならお分かりのように、相手に何を聞かれても即座に答えられるスキルが、その時点で身についていくということです。
特に初心者の頃は、外国人から突然の質問を受けると“頭の中が真っ白”になります。
何を言われているのかよく分からないにもかかわらず、
「イ、イェ、YES…」とか「ノーNO!」
なんて慌てて適当に答えた経験がありませんか?
「あ!あの時とんでもない返事をしてしまっていた…」
なんてことに、あとから気づくケースもあります。
コミュニケーションが成り立たない以前の問題です。
もっと言えば、日本人全体の印象が疑われかねないリスクさえあります。
なぜこのようなことが起きるのかというと、質問を予測できていないからです。
「●●するだけ」のような教材や単語帳の暗記などをイメージしてください。
繰り返し聴いた文章や単語を記憶して、実際の会話に反映させる練習をします。
さて、あなたはとっさの質問に答え、逆に質問できるスキルが身に付いたでしょうか?
答えは「NO」のはずです。
なぜなら、何度も何度も聞いてやっと覚えた文章は、あなたがこれから先の未来に経験する全てのシチュエーションにマッチしているわけではないからです。
だからこそ、話を切り出す際に最も行いやすい“質問”のパターンさえ理解しておけば、質問された後の会話の展開も予測可能となり、余裕を持ったコミュニケーションができるようになるのです。
相手の知りたがっている情報を惜しみなく提供することができるようになれば、あなたはサービス精神を発揮してドンドンおしゃべりになっていきます。
STEP3「カテゴリー内でトピックを広げて話す」
仮にあなたがサッカーの話をしている時に、ネタが尽きてしまったとします。
普通ならそこで会話はストップしてしまいますよね?
しかし、ほんのちょっとしたコツさえ掴んでしまえば、話はまだまだ続けられるのです。
例えば、サッカーは“スポーツ”というカテゴリーに部類します。
カテゴリー全体を見たら、サッカー以外にもたくさんのスポーツがありますよね。
ここでサッカー以外のスポーツも使うわけです。
ネタが尽きたところで「By the way,」(ところで)と切り出すことにより、
「他のスポーツもやりますか?」「あなたは他のスポーツにも興味はありますか?」
といった質問につなげることが可能になります。
スポーツはどの国の人でも盛り上がりやすいので、そこからまた会話が続いていく可能性はたくさん出てくるでしょう。
STEP4「もっと上のカテゴリーに引き上げて話す」
大いに盛り上がったスポーツネタも尽きてしまったら、次は更に上のカテゴリーへ話題を引き上げて会話を続けるのがコツです。
上のカテゴリーと言っても、単に『大きなカテゴリー』という意味ではありません。
プロとしてスポーツをやっていない限り、ほとんどの人は“趣味”として何らかのスポーツを行っていると想定すれば、スポーツの上のカテゴリーは“趣味”と考えられます。
つまり、「谷何か趣味はありますか?」と質問すれば良いわけですね。
ただ、ここで気を付けるべきことは、質問攻めにしてしまうと気分を害する人もいるということです。
そんな場合は以下のように質問してみます。
あなた:「By the way, soccer is my hobby, but visiting temples is my another hobby.
Do you have any other hobbies?」
(ところで、私の趣味はサッカーですが、他のお寺を訪れることも趣味です。
あなたは他の何か趣味はありますか?)
こうした質問方法を使えば、相手に気持ち良く話しをさせることができるようになります。
STEP5「時間軸を活用して話す」
英語学習を始めたばかりの頃や、あまり英語力が身についていない段階で会話をすると、使っているほとんどの表現が現在進行形だということに気づくはずです。
これでは日常の習慣や事実、もしくは現時点で起きていることや場所の描写しか表現できませんので、会話に幅がほとんどない状態なわけです。
そこでもっと表現の幅を広げるために、ほとんどの人が知っているであろう時間の場枯れを示す時間軸“過去”“現在”“未来”の3つを使います。
この時間軸を意識するだけで、会話の幅が急速に広がります。
たったこれだけのことなのですが、英語が話せる人の中でもこの3つを間違わずに使いこなせる人は意外と少ないのです。原因は、話す時に日本語から英語に訳そうとしているから。
次の2つの文例を見比べてみてください。
1.私は毎日、納豆を食べます。
2.私は今夜、納豆を食べます。
両方とも「食べます」で終わっていますよね。
これを日本語から英語に訳すと、次のような英文になりがちなのです。
1. I eat natto every day.
2. I eat natto tonight.(時制の間違い)
『今夜』は、時間軸の上では、“未来”になります。
つまり、正しい英文は未来型を使った次の2つです。
– I’ll eat natto tonight.(I will eat natto tonaight.)
– I’m going to eat natto tonight.
このような間違いを犯さない方法があります。
それは“時制”をうまく使い分けるということです。
時制が使い分けられると、頭の中に話す内容のイメージさえできれば、英語に訳すことなくダイレクトに表現できるようになります。詳しくはワークショップでお伝えしますが、これらのスキルを身につけると、英語を更に速く、そして流暢に話すことができるようになります。
STEP5のトレーニングが終了した時点で、あなたは45分以上の会話が出来るスキルを身につけたことになります。
STEP6「比較をする」
最後のSTEP6では、“比較”を通して会話を展開していくトレーニングを行います。
日常の会話では「玉露はほうじ茶より値段が高い」とか、「同じ書品でも、あそこのスーパーは近所のスーパーより新鮮だ」などのように、比較する表現がよく使われます。
あなたが外国人と会話をする時も、日本と相手の国・文化・習慣の違いなどについて、あらゆることを比較することは間違いありません。
このように日本と外国を比較することは、日本を客観的に見ることにもつながります。
物事を比較するトレーニングは、表現力をアップするだけでなく、英語で討論したり、プレゼンテーションをするのに役立つ発想法トレーニングにもなります。
例えば『都会生活』と『田舎暮らし』を、メリットとデメリットの視点でとらえて比較すると、以下のようになります。
このようにして様々なことが比較できることにより、会話が永遠と続けられるような感じさえしてきませんか?
英語の会話が続かない理由は、
英語力だけではなく、コミュニケーションにおける発想法も大きく影響していることがお分かりいただけたかと思います。
STEP6までのトレーニングが修了すれば、ワークショップが始まる前のあなたと比べ、外国人との会話が1時間以上続けられる自信がついているはずです。
あなたの夢の実現を本気で応援します
講師プロフィール
21歳の時の欧州・中近東20ヵ国ヒッチハイクの旅を含め、訪れた国は30ヵ国以上。独学で英語をマスターし、29歳で上智大学国際学部(現在の比較文化学部)に社会人入学。
英語学校経営、通訳・翻訳の仕事をしながら、上智大学大学院修士課程(社会学・比較文化学)を卒業。卒業と同時に国際交流クラブ『WIC』を設立。当時では珍しい国際交流のパイオニア的な存在として各種メディアからも注目を集め、40数ヵ国から集まった約2,000名の会員を有して様々な活動を展開。
その後、大手電器メーカーSONYをはじめ、企業研修や教材開発も行うが、日本人向けに特化した英語学習法を体系化する為に、東京の家や学校を全て引き払いオーストラリアへ渡豪。大学博士課程で言語学を研究し福島式英語メソッドを確立する。
現在は自信の理念に基づき「日本のカラーで世界を染めよう!」を合い言葉に、世界に誇れる日本を復活させるべく、日本の精神・文化・伝統などの情報を世界へ向けて発信できる『グローバル人財』の育成に情熱を燃やす。ENGLISHBOXを経営する傍ら、東海大学非常勤講師も務め、プロの通訳ガイド、バイリンガルの養成にも励む。ニックネームは『NORI』で親しまれている。
【その他の経歴】
- 妙高市観光協会委託英語研修「おもてなし事業」講師
- 福井県教育庁高校教育課認定 高校英語教育アドバイザー
- 文部科学省:専修学校社会人キャリアアップ教育推進事業 講師
- 株式会社ジャパンタイムズ 元ブログ執筆者 他