近年、インターネットの発達と共に、英語学習のやり方も様々な形に変わりつつある。
スマートフォンのアプリを使って自主学習をしたり、会話する相手が必要な場合は、Skypeで外国人と英会話をするのも一般的になってきた。しかし、それぞれが必ずしも万人に向いた学習の在り方とは限らない。
どのレベルの人が、誰から教わり、誰が会話の相手になるかは重要だ。
そこで今回は、どのような考え方を持って取り組むことで、どのような学習法が効果的なのか?
参考になる内容をご紹介するとしよう。
この記事の目次
語学留学はセブ島が人気?
少し前の事に遡るが、以前読んだ日経新聞の記事によれば、フィリピン中部のリゾート地“セブ島”が注目され始めている。セブ島には英会話学校だけでなく、Skypeで英会話レッスンを提供する専門の会社が数多く存在し、英会話のレッスンが低価格で、日本にいながら教室や自宅でも受講できるからである。
こうしたサービスをうまく活用すれば、日本人の英会話力の向上がかなり期待できる。バイリンガル運動を推進している私個人としては、多くの日本人がSkypeレッスンを受けて欲しいと願っている。
主な理由として3つある。
まず、多くの日本人が英語を話せないのは、英語を使う機会が圧倒的に少ないからである。英語を話そうとした場合、ネイティブの英会話レッスンを受けるか、英語圏の国に留学するしかない、とほとんどの人が思っている。しかし現実を考えれば、費用的負担が大きすぎて誰もがそのようにできるわけではない。
ところがフィリピン講師のSkypeレッスンであれば、3~4千円も投資すれば、一ヶ月に最低でも5~6回は英語を話す機会を設けることができる。「英語を話す」という意味では、安価で場所を選ばないのは大きなメリットと言えるだろう。
日本人英語学習者のメンタルにも優しい
二番目の理由は、英語に対するコンプレックスを払拭することができることである。
英米人などの英語のネイティブと英語で話すよりも、ネイティブ以外の外国人と英語で話すほうが精神的に楽で、しかもコミュニケーションがうまくいく。なぜなら、多くの日本人がネイティブのような完璧な発音で、間違いのない英語を話さなければ英語が通じないと思い込んでいるため、英語がなかなか口をついて出てこないからだ。
フィリピン人にとって英語は母国語ではない。幼稚園から学校で英語を学び、第二言語として英語を使っている。そんなフィリピン人とであれば、完璧な発音、文法でなくてもコミュニケーションは取れる。
フィリピン人英会話講師と英語を話す練習をしているうちに、英語に対するメンタルブロックが徐々に取れていくはずだ。
日本のことを伝える練習になる
最後に、外国人とのコミュニケーションを気楽に楽しめるようになると、英語に対する興味や自信が湧いてくる。そのうちに英語で話すこと自体ではなく、話の中身が重要であることに気付く。
徐々に価値観や考え方の多様性、日本文化の素晴らしさを改めて認識することができるだろう。
更に、もっと本格的に英語を学ぼうという気持ちが湧いてくる。
ここまで来れば、フィリピン人英会話講師のように、英語を自分の第二言語として使いこなせるようになりたい、つまりバイリンガルになりたいと思う日本人が増えてくるはずである。
しかし、本物のバイリンガルになるには、きちんとしたトレーニングが必要なことは言うまでもない。
「英語がペラペラ」話せるだけがバイリンガルではないのだ。外国人に対して、自分の考えや日本文化を英語できちんと伝えられるようなバイリンガルを目指す人々に、私はトレーニング方法を提供している。
自分の英語学校の生徒数が増えて、収入が増えることが私の目標ではない。
1人でも多くの日本人が、短期間にお金をかけずにバイリンガルになれる方法を追求し続けている。
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