留学生

子どもの高校進学を考える際、留学制度のある私立高校を選ぶ親が多いようです。ありとあらゆるメディアで英語力の重要性が叫ばれている時代です。子どもの将来を考えると、少しでも英語力を伸ばしてあげたいと思うのが親心というものでしょう。

しかし、私立高校などの留学プログラムのほとんどが、せいぜい夏休みを利用した1ヶ月程度の短期留学プログラムです。それでも感受性の強い時期に外国で生活することは、子どもにとって大変貴重な体験です。しかし残念ながら、それ以上のことはないように思います。

中には5ヶ月~6ヶ月間の留学プログラムを組んでいる学校もあります。しかしそれが同じ学校の生徒同士で授業を受けるというカリキュラムであれば、生徒の中に甘えが生じます。たとえ外国人教師が英語で授業を行ったとしても、周りがいつものクラスメートであれば、日本人のメンタリティから抜け出すことはできません。

それでは日本で外国人から授業を受けるのと大して変わりません。

短期留学で英語力のアップを目指すのであれば、外国人の学生の多いクラスに飛び込む必要があります。それには最低でも英検準2級レベル、そして日常会話力が不可欠と言えましょう。日本人のクラスメートや先生に頼らず、自分だけの力で外国での生活を乗り切る覚悟と勇気が要求されます。

仕事や学問に活かせる高度な英語力を身につけようと願うのであれば、現地の高校生と一緒に英語で授業を受ける『正規の留学』がお勧めです。その場合、英検準1級に近い英語力がないと、授業に全くついていけません。

さらに最大の難点は、高い留学費用です。英国、米国、カナダ、オーストラリアなどの英語圏に1年間留学するとなると、航空券代を含めた諸費用は平均して300万円~400万円もかかります。1年間の交換留学制度のある高校もあります。その場合、費用は半分ぐらいですみます。しかし毎年選ばれるのはせいぜい1~2名程度です。

経済的なことを含めて、高校で留学するかどうかは慎重に検討すべきでしょう。また、留学するにしても、重要な要因として留学する時期や英語力、自立心、積極性なども含めて考えることが必須です。

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